東日本大震災、被災者の現状

東日本大震災、被災者の現状

2011年3月11日から現在までで、出来る事、知っておきたいことなど…

東日本大震災、被災者の現状

完全な復興とは・・

進行速度について

大半の人が遅れていると感じている

産業こそこの数年でここまで回復したと言っていいレベルまで来ている。水産業が主軸だった地域にすればまだまだ足りないと嘆く声が出てくるかもしれません、ですがそれ以上に気がかりなのは公共インフラを始め、それと同時進行で行われているはずの自宅がどの程度まで計画が進行しているか、大半の人がその一点に注目しているはずだ。避難所の仮設住宅であっても雨風を防げる屋根と壁があるだけでかなり助かるとしても、一番には自分たちの家で生活を営むことが一番の目的だと感じている人ばかりだ。

それを証明するように、多くの人がこの4年間で実際行われてきた復興スピードに関して進行している、もうすぐ自分たちの家に帰れると淡い期待をしている人、などと感じている人は非常に少ない。

防災意識を風化させてはいけない!

実感として

まず最初に下記の表を見てもらいたい。

  想定より早い それなりに進行している 想定より遅い 進んでいない
岩手県 1.9% 39.3% 41.6% 17.3%
宮城県 3.1% 34.5% 43.8% 18.6%
福島県 2.3% 24.1% 28.2% 45.5%
三県 2.4% 32.6% 37.9% 27.1%

それぞれ、被災した地域の人々からした、国が行っている復興事業についての本心を明かしたアンケートが公開された。とても切実な状況、そして現実問題としてどれほど彼らが切羽詰まっているか、またどんなに期待を寄せても結果に答えてくれているかどうかについて、素直な本音がかいま見える。これらを参考にそれぞれの県が抱いている復興の状況に対してどのように感じているのか、読み解いてみよう。

岩手県の場合

被災した三県の中では比較的少ない被害でもあるせいか、岩手県の住民にとって復興スピードが少し遅いと感じる人もいるが、同じくらい復興も進行していると感じている人が多いようだ。中にはとてもではないが復興していないとみなしている人もいれば、限られた少数として復興スピードが比を見るまでもなく早く進行していると感じている人は一番低い数字を記録している。現状に不満はあるが、進行しているところは進行していると感じている人がいるなど意見が二分しているものの、それでも一番ペースとして早い方だと言えるのではないか。

宮城県の場合

海沿いの地域、特に気仙沼市が甚大なダメージを受けた宮城県の人々も、半数以上が復興のスピードは決して早いとはいえないと感じている割合が圧倒的に高い。ただ中には高台に自宅があって難を逃れた、なんて人もいるくらいだ。そういう人たちにすれば復興は確実に進行していると思うかも知れないが、それ以外の人々にすればまだまだ足りないレベルだ。特に前者、気仙沼市の被害は被災地の中でも一、二を争うほど深刻なダメージとなっている。そこから立ち直るには時間という時間を掛けなくては見えてこないため、先は長くなると見ているのだろう。

福島県の場合

そして一番の被害を蒙り、地震や津波は勿論、それ以外にも放射能汚染という問題まで降りかかった福島県の場合は復興については到底容認しきれない被害を背負ってしまった。津波の被害に合わなくてもかつて住んでいた土地が放射能が漏れでたがために汚染されないよう警戒区域と認定されてしまう。そうなれば警戒が解除されなければ自宅に帰ることも出来ず、時間だけが無下に過ぎ去ってしまう。そんな福島県の人々にとって、復興スピードは全体の7割以上がいまだ進行していないとみなしている程だ。被害の大きさを考えればこう思う人が多発しても致し方無いだろう。

まだまだ必要です!あなたの支援!

スピードを上げればいいか

復興についてはとにかく現状打破が出来るくらいに発展しなければならないが、だからといって避難民が求めるものをきちんと用意できなければやはり意味が無い。被災者の人々にとって一番解決して欲しい、早く出来上がって欲しいと願っているのは他でもない宅地を始めとした住宅事情だ。産業的には復興の兆しを見出すことに成功してはいるものの、そもそも生活を営むための基盤が形成できる空間が無くてはどうにもならない。

仮設住宅はあくまで仮住居でしか無い、そこで一生住むなどと考えている人はいないだろう。よほど身寄りのない老人などは住宅の完成よりも仮設住宅での生活を選んだほうがいいと感じている人もいるかもしれませんが、大半は自分の暮らしが誰にも見られないところ、誰にも干渉されないよう生活していけるようになるのが一番の願いと感じているのです。

ですがこう思えるだけまだマシなのかもしれません、被災地の中にはいまだまともな復旧の目処すら立っていない地域も存在しているというのご存知だろうか。そこから見えてくるのは、東日本大震災だけではない、今後被害の形としてありえる地域の散々たる光景が広がってしまうかもしれないということを。